猫にパイナップルを与えて大丈夫!餌に混ぜることもできる
猫によっては「パイナップルが好き」「パイナップルの葉が好き」なことがあります。
でも、猫にパイナップルを与えて大丈夫か気になりますよね。
猫にパイナップルを与えても問題ありません!
しかし、与えるときの注意点もあるため、猫に食べさせるときは事前に確認してください。
猫がパイナップルの葉を食べようとする理由や、パイナップルが含まれる猫缶も紹介します。
猫にパイナップルを与えて大丈夫!
「猫にフルーツなんて・・・」と思う方がほとんどだとは思いますが、実は猫缶にパイナップルを加えた商品が売られているのです。
猫缶にパイナップルが入っている商品もあるから大丈夫

猫缶にもパイナップルが入った商品が販売されているため、猫にパイナップを与えても大丈夫です。
しかし、猫は酸味が苦手なため、生のままのパイナップルを好んで食べてくれる猫は少ないでしょう。
飼い猫がパイナップルを好んで食べるなら、少量だったらパイナップルを与えても大丈夫です。
猫は甘みを感じることはなく、パイナップルが「甘くて美味しいから」という理由で食べているわけではなさそうです。
パイナップル入り猫缶シシア
パイナップルが入っている猫缶は、イタリア産のSchesir(シシア)という猫缶です。
シシアは30年以上の歴史があるキャットフードメーカーで、人間が食べる基準で猫缶を作っていて、無添加・無着色・防腐剤不使用の最高級フードです。
猫缶はツナやチキン、サーモンなどが主体となっています。
パイナップルが入っているのはフルーツシリーズで、パパイヤ、パイナップル、マンゴー、キウイ、アップルなどが使われています。
猫缶にフルーツを入れているのは、ビタミンやミネラル、食物繊維などを加えて、たんぱく質分解酵素で肉を柔らかくするためです。
シシアの猫缶には、5%のパイナップルが含まれているので、「パイナップルを食べてくれるか?」のお試しに使ってみましょう。
猫にパイナップルを与えるときの注意点
猫にパイナップルを与えるときは注意点があります。
もともと肉食の猫にパイナップルは不要で、猫が好む場合は注意してください。
食物繊維が多いため食べ過ぎで下痢する恐れ
パイナップルは食物繊維が多いため、猫に与えすぎると下痢する恐れがあります。
猫にパイナップルを与える場合は、スプーン1杯程度が目安です。
とくにパイナップルの芯の部分は食物繊維が多いので、猫に与えるときは取り除いてあげましょう。
食物繊維が多すぎると腸の動きを悪くしてしまう可能性があります。
糖質が多いので肥満になる恐れ
パイナップルは糖質が多く、猫が食べ過ぎると肥満になる恐れがあります。
猫は糖分をそれほど必要としているわけではなく、与えすぎれば肥満だけでなく腎臓病になる可能性もあるため注意が必要です。
糖質が多いパイナップル缶詰は与えない
缶詰のパイナップルは汁に糖分が大量に含まれているため、猫に与えないでください。
パイナップルを肉に加えて柔らかくする場合はパイナップル酵素が必要ですが、缶詰の場合は加熱処理して酵素が壊れているものもあります。
酵素を活用する意味では、缶詰のパイナップルは意味がないのです。
パイナップルアレルギーに注意する
猫によってはパイナップルアレルギーを持つ子もいるため、最初は少量から与えましょう。
湿疹や目の充血、下痢などをおこすようなら、猫にパイナップルを与えることはできません。
猫にパイナップルの与え方
猫にパイナップルを与える場合は、生のパイナップルか生ジュースを活用します。
パイナップルは繊維質が多いフルーツのため、猫が食べやすい大きさにしましょう。
カットしたパイナップルをそのまま与える
猫にパイナップルを与えるときは、小さくカットした生のパイナップルを使います。
パイナップルは繊維質が多く硬くて食べづらいため、猫が噛める大きさにしましょう。
猫は食べ物をすりつぶすような歯の構造になっておらず、小さく噛みちぎったら飲み込むことしかできません。
大きすぎると猫が食べづらく、喉に詰まる恐れもあるので、一口サイズに切ってあげてください。
パイナップルジュースにして飲ませる
生のパイナップルが食べづらそうなら、生のパイナップルを絞ってジュースにして飲ませることもできます。
市販の濃縮還元パイナップルジュースは糖質が多いので避けて、必ず飼い主さんが生のパイナップルから絞ってあげてください。
パイナップルの葉を猫がかじる理由とは?
キッチンにパイナップル本体を放置したら、「猫が歯をかじった!」というケースもあるようです。
猫はパイナップルの葉が好きなのでしょうか?
猫が獲物の毛をむしる本能から
猫が植物の葉をかじるのは、野生の本能からくる行動だといわれています。
パイナップルの葉はちょうど獲物の毛や羽と似ているため、かじってしまうようです。
猫は獲物を捕らえると毛や羽をむしる行動がDNAにインプットされていて、その欲求を満たすために、パイナップルの葉を使っていると考えられます。
諸説がありますが、猫草を食べるのは「吐きやすくするため」や「毛をむしるため」などともいわれているようです。
パイナップルは、猫が大きな獲物を捕らえた気持ちになるのかもしれません。
猫の手作り餌としてパイナップルが使える
猫のごはんを手作りしている方は、パイナップルを調味液として使えます。
パイナップル酵素でお肉を柔らかくして、猫が食べやすいよう加工しましょう。
パイナップルの酵素でお肉を柔らかくする
パイナップルにはたんぱく質分解酵素の「ブロメライン」が含まれているため、肉に漬け込むと柔らかくなります。
酵素は60度以上で活性化を失うため、生の肉に生のパイナップルのすりおろしを漬け込みます。
漬け込み時間は20分くらいでよく、長時間漬け込むと肉がボロボロになるくらいです。
高齢の猫に手作りご飯を与えるときは、漬け込み時間を調節してください。
ジッパー式の密閉袋に肉とすりおろしパイナップルを入れると、漬け込みが楽です。
猫にパイナップルを与えると得られる効果
猫にパイナップルを与えると、ビタミンと食物繊維の強化になります。
キャットフードで栄養が不足しているときや、手作り猫餌のときに栄養強化として使ってみましょう。
ビタミンCで免疫力強化に役立つ
パイナップルにはビタミンCが豊富で、猫の免疫力対策に使えます。
ただし加熱するとビタミンCが少なくなるので、猫にビタミン強化させるときは、キャットフードに生のパイナップルを刻んだものをトッピングしましょう。
食物繊維で便秘を防ぐ効果がある
パイナップルは水に溶けない「不溶性食物繊維」が多く、少量であれば猫の便秘対策になります。
不溶性食物繊維は水分を吸収して便を増やす作用があります。
猫の毛の抜け代わりの時期に、食物繊維を増やす毛球症としてもおすすめです。
パイナップルの酵素が直接猫の腸に溜まった毛玉を溶かすわけではありません。
毛玉をよく吐く猫には、よくブラッシングをして、飲み込む毛の量を減らしたほうが効果的です。
パイナップルが好きな猫の動画
動画に登場するのは、スコティッシュフォールドの「カイ」ちゃんです。
パイナップルが大好きなようで、夢中で食べている様子がかわいらしいですね。
人間のものもよく食べる猫のようで、飼い主さんは「人間に生まれるのを間違えて、猫に生まれてきたのでは?」と言うほど。
小さなころから人が食べるものに慣れていて、飼い主さんが食べるもの=美味しいと認識しているのではないでしょうか。
まとめ
飼い猫がパイナップルを欲しがる場合は、食べさせてOKです。
猫に危険な成分はパイナップルには含まれていないので、欲しがるなら少量だけ与えましょう。
パイナップルを食べない猫でも、キャットフードや手作り食のトッピングとしても使えそうです。
噛む力が弱くなってきたシニア猫に、パイナップルで柔らかくしたフードを与えると食べやすいかもしれませんね。