黒缶のパウチと缶詰の違い。黒缶と毎日黒缶の違い。評価・カロリー・韓国とは?
我が家でも小さい頃は、猫に黒缶を食べさせていました。黒缶は40年以上愛される猫缶で、シンプルな材料が魅力の商品です。
しかし、黒缶といっても「黒缶」と「パウチ」の違いや、「黒缶」と「毎日黒缶」の違いがわからない方も多いのでは?猫缶選びで迷ったときに参考になる原材料や安全性についてまとめました。
黒缶の評判や口コミをチェックしたい方も必見の情報です。
黒缶
基礎情報
商品ランク | A |
---|---|
主原料 | マグロ、カツオ |
グレインフリー | 〇 |
無添加 | 無添加 |
安全性 | 人間用食品工場で製造 |
コスパ | 1日96円~ |
内容量 | 160g |
価格 | 参考価格96円~ |
対象年齢 | 成猫用 |
原産国 | タイ、韓国 |
黒缶おすすめポイント
猫の缶詰でもお馴染みの黒缶は、「赤身肉を使用」「40年以上愛されてきた」「総合栄養食」の3つの特徴があります。猫缶といったら黒缶と思われるほど、猫を飼う方に愛されてきました。
栄養価や希少性の高い「赤身肉」を使用

黒缶の主原料はマグロやカツオで、栄養価や希少性の高い赤身肉を使っています。
白身魚と比べると赤身肉は、栄養価が高いのが魅力です。
赤身肉は白身肉と比べて、DHAやEPAが2倍、鉄分5倍、ビタミンE2倍、タウリン5倍も含まれています。マグロやカツオの赤身肉とは、魚の内側にある部位で、全体の10~15%しかない希少部位です。
マグロやカツオの赤身肉は、人間用のツナ缶をつくるときにできる副産物です。そのため、人間用の工場で黒缶は生まれています。
40年以上愛されてきた信頼あるキャットフード
黒缶が誕生したのは1977年のことでした。当時は「ピュリナ大洋ペットフード」という社名で販売していたため、黒缶のパッケージには「ピュリナ」という名前が記載されていたのです。
黒缶が発売されてからすでに40年以上も経っているので、「小さいころからうちの猫には黒缶だった」という家庭もあるのではないでしょうか。黒缶はコンビニでも売られるキャットフードで、コンビニ向けは国産にこだわって製造されていました。
今のようにアメリカンショートヘアが目印のパッケージに変わったのは、1995年からでした。以前は原材料に「フィッシュ」とだけ記載されていたのですが、消費者が「猫に安全なものを食べさせたい」という考え方に変わってきたため、表示名を「かつお」と「まぐろ」のように具体的な表示名に変わっています。
猫缶でも総合栄養食の扱い
猫缶といえば嗜好性の高いキャットフードで、栄養が足りていないイメージを持っていないでしょうか?黒缶は総合栄養食の取扱いで、猫に必要な栄養は黒缶だけで補うことができます。
総合栄養食とは
総合栄養食とは猫に必要な栄養を満たしたフードのことです。新鮮な水と一緒に与えると、猫の健康管理ができます。
一般食とは
キャットフードの一般食とは、総合栄養食より栄養の偏りがあります。一般食だけでは猫に必要な栄養は補うことができないので、おやつや嗜好性食品として扱うものです。
黒缶は総合栄養食なので、猫に必要な栄養はこれ1つだけで補うことができます。
黒缶の種類
黒缶には缶詰タイプとパウチタイプの2種類から選ぶことができます。大容量タイプを求める方は缶詰がおすすめで、小分けパッケージでゴミを減らしたい方にはパウチがおすすめです。
缶詰タイプ
黒缶のベーシックなタイプといえば、缶詰入りのキャットフードです。ラインナップは「まぐろミックス」と「ミニ缶」「黒缶3P」から選ぶことができます。
もともとリーズナブルな価格で売られている黒缶ですが、3Pタイプは3個セットでお買い得になります。猫缶を毎日買いに行くのは大変なので、3Pタイプでまとめ買いするのもおすすめです。
パウチ
昔は黒缶といえば缶詰タイプだけでした。パウチが登場したのは2002年の頃で、パウチが出たことでゴミを削減できるようになったのです。
黒缶とパウチの違いは、赤い黒缶は主原料にマグロ、カツオ、フィッシュエキスを使っていますが、赤いパウチは主原料にマグロ、カツオ、フィッシュペプチドを使っています。内容量は黒缶のほうが多く160gで、パウチは70gです。
また、パウチは賞味期限が2年なのに対し、缶詰は3年持ちます。パウチはゼリータイプで内容物を固めるために増粘多糖類が入っているのが特徴です。
「黒缶」と「毎日黒缶」の違い
黒缶をよく見てみると、「黒缶」と「毎日黒缶」の2種類があることがわかります。2種類の猫缶の違いは主原料です。
黒缶・・・マグロ、カツオ、フィッシュエキス
毎日黒缶・・・カツオ
原材料は順番が早いと配合量が多くなります。そのため、黒缶はマグロを豊富に使った猫缶なのに対し、毎日黒缶はカツオをメインに使ったものだといえます。マグロが好きな猫には黒缶を与えましょう。
原産国にも黒缶と毎日黒缶は違いがあります。
黒缶・・・タイ
毎日黒缶・・・韓国
猫缶といえばタイものをが多く黒缶も例外ではないようで、黒缶には韓国製もあるようです。どちらが優れている猫缶とはいえませんが、産地が気になる方はパッケージを確認してくださいね。
子猫用
黒缶に子猫用のラインナップはありません。黒缶の商品パッケージには「成猫期用」と書かれているので、子猫に与えるのは控えることをおすすめします。
黒缶を販売するアイシアからは、「ミャウミャウ」の子猫用と、「健康食」の子猫用が売られているので、子猫にはそちらの商品を選んでください。
シニア猫用
黒缶は15歳から用と、18歳から用の2種類が売られています。以前は猫の寿命は短かったのですが、近年はキャットフード全体の品質や栄養価が上がったため、猫の寿命が延びてシニア用キャットフードの必要性が高まりました。
黒缶もシニア用を販売していて、15歳以上の猫用にオリゴ糖とビタミンEを調節したものが売られています。18歳からの黒缶は赤身肉と白身肉を使ったゼリータイプで、ビタミンEも調節したものです。
黒缶の安全基準
黒缶を選ぶうえで気になるのが安全基準でしょう。原材料名から安全性を調査してみました。
全配合成分
ベーシックな黒缶まぐろミックス、「まぐろ白身のせまぐろとかつお」の原材料名で安全性を調べてみたいと思います。
魚介類(マグロ、カツオ、フィッシュエキス)、オリゴ糖、ミネラル類(Ca、Cu、Mn、Zn)、ビタミン類(A、E、K、B1、B2、葉酸、ビオチン)
缶詰にすると防腐剤を加えなくても長期間品質を保てるため、必要最低限の原材料しか使っていないことがわかります。猫のお腹のサポートとしてオリゴ糖を加えた商品です。
合成された成分は、ビタミンとミネラルくらいです。黒缶は魚類を使った総合栄養食のため、魚だけでは補えないビタミンやミネラルを添加するのは当然のことでしょう。
「できるだけ添加物を使っていないキャットフードを選びたい」なら黒缶のように缶詰やパウチになっているものは理想的だといえます。缶詰やパウチは適度な水分も含んでいるので、猫の尿路疾患対策にもおすすめです。
安全性
黒缶が発売された当初は日本の工場で製造していました。現在はタイまたは韓国産で、品質管理には相当苦労されたそうです。現在は安定した黒缶が供給されています。
ローテーションのひとつとして与えること
黒缶は主原料がマグロやカツオなどの魚を使っています。猫に毎日大量に魚ばかりを与え続けると、イエローファットのリスクがあるため注意しましょう。
黒缶自体は添加物や副産物も含まれず品質が良いキャットフードなので、こればかりを与えずローテーションさせてください。肉が原料のドライフードもときどき与えると、猫に必要なアミノ酸も補いやすいでしょう。
黒缶の口コミ
黒缶は長年愛されてきた実績がありますが、若い方だと猫に食べさせたことがない方もいるかもしれません。中立的な立場で評価できるよう、良い口コミと悪い口コミをTwitterから引用して紹介します。
良い口コミ
にゃんこに黒缶あげたら、おなかパンパンになるまで食べて寝てる💤 pic.twitter.com/2xhQhwJDPM
— じゅん (@toro713) August 21, 2021
ニャンコやけに大人しいな何処やろ?と思ったらだいたい無言でご飯待ってる🐱最近、黒缶にしてから美味しいらしい(笑) pic.twitter.com/hQlaZi6T1w
— hal-chan (@saku_chan_0125) August 16, 2021
これは『おい黒缶はまだか?』と言っています。 pic.twitter.com/D9aDf9la8h
— 巻島@戸田公園 (@knm393) August 15, 2021
悪い口コミ
用意が面倒なのと、高くつくので猫たちにはカリカリだけあげているのだけれど、やっぱりウェットも食べたそうなのでまた缶詰再開しようかな🤔
— スダチ(猫4匹&柴犬と暮らし中) (@ran_oreo_chacha) August 21, 2021
黒缶が原料シンプルで好きなんだけど、韓国産になってからどうにも買う気が起きない😓
ロイヤルカナンも韓国産になってから調子崩して買うのやめちゃったもの
試しに黒缶あげてみたけど全く食べへん… そしてカリカリを食べた
— おち(猫に生かされてる) (@kinako222_b) August 19, 2021
あとウェットフードは黒缶信者だったけどパウチじゃなくて缶タイプはカビてる事がある(公式も認めてる)のでパウチしか選択肢がなくて その後無一物ってパウチとたまの伝説っていう缶に落ち着いた
— くずこ (@925_9685) August 16, 2021
総評
黒缶の口コミを見て2みると、「4Dミートが含まれていない」「添加物が少なくていい」という声がありました。猫によっては食べない場合もあるようですが、以前食べなかった黒缶でも食べてくれるケースがあるので、時間をあけて猫に与えてみるといいかもしれませんね。
公式、楽天、Amazonの価格比較
黒缶はどのショップで買うと最安値になるのか調べてみました。スーパーやドラッグストアでも黒缶は取り扱っているので、広告チラシを見て安い日に買うのもおすすめです。
公式 | なし |
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楽天 | パウチ50円~ |
Amazon | パウチ58円~ |
黒缶を販売するアイシアの公式サイトにネットショップはありません。公式サイトから黒缶を買うことはできないので、ネット通販したい方は楽天やAmazonなどのショップで購入しましょう。
楽天やAmazonでは黒缶パウチを50円程度から売られています。セット商品で1個当たりの価格を安くしているショップもあるので、比較してみるのがおすすめです。
黒缶のQ&A
黒缶は腎臓サポート用のキャットフードではありません。腎不全になっている猫にキャットフードを与える場合は、獣医さんの指示に従ってください。
黒缶はマグロやカツオなど魚を主体としたキャットフードです。肉を好む猫の場合は食べてくれないこともあるので、その場合は肉系のドライフードに混ぜてあげましょう。
黒缶の原産国はタイで、毎日黒缶は韓国産となっています。同じアイシアのキャットフードで国産を選びたい方は「金缶」「焼津のまぐろ」「ミャウミャウ」「健康缶」などを選んでください。
アイシアはマルハニチロのグループ会社です。マルハニチロはさば缶でも有名な会社で、アイシアの猫缶も国産のものが売られています。
黒缶は100gで80キロカロリー摂取できます。猫の体重が2kgで83~119キロカロリー必要なので、黒缶1缶だけでは猫に必要なカロリーを満たすことができない場合があります。
一般的に猫缶はドライフードと比べてたくさん食べないとカロリーを満たすことができません。小食の猫に猫缶を与えると、必要なカロリーを満たしにくいこともあるでしょう。
黒缶だけで猫の体が痩せすぎると感じる場合は、ドライフードと混ぜるのがおすすめです。逆にたくさん食べる猫にとっては、黒缶のようなキャットフードだと満足感が高くなり喜んでくれると思います。
黒缶の基本情報
内容量 | 160g |
---|---|
価格 | 参考価格96円~ |
販売会社 | アイシア株式会社 |
公式HP | https://www.aixia.jp/kurokan/ |
まとめ
黒缶は40年以上も愛猫家に愛されてきただけあります。その理由は「マグロやカツオ」などシンプルな原材料と、添加物がほとんど含まれていないことです。
「猫の食いつきがいい」という声が多いのも、猫が好きなマグロやカツオを主体としたキャットフードだからでしょう。我が家でも実家の猫はいつも黒缶でした。
猫缶を開けると魚の香りがふんわりと漂ってきて、魚好きの猫にとってニオイも味も惹かれるものがあるのだと思います。猫缶だけ与えていた実家の猫は、そのおかげか老衰で亡くなるほど長生きしました。
黒缶のように良質なたんぱく質と水分が含まれているキャットフードは、猫の健康対策にもなります。ドライフードの多くは固めるための添加物が含まれていることが多いので、シンプルなたんぱく質だけで作られている黒缶は、それだけ猫にとって良いご飯になります。
商品ランクが1歩落ちるAランクにしたのは、猫に魚だけを与えることはできないからです。しかし、黒缶にも鶏肉入りのラインナップもあるので、ローテーションして与えてあれば、猫の健康対策になります。